住宅生産団体連合会(住団連)は、2006年度の戸建て注文住宅顧客の実態調査をまとめ、公表した。なかなか興味深い結果となった。この調査の戸建注文住宅の平均顧客像は
報告書によると、世帯主の中心世代は、依然30歳代だが、06年は減少に転じ、逆に、減少傾向が続いていた50歳代、60歳代が増加した。
年齢43.7歳
家族数3.63人
世帯年収878万円
住宅の延床面積142m²
建築費3,348万円
2世帯同居率14.8%
だとという。
住団連は工務店も会員に入っているが、調査に協力しているのはハウスメーカーが大半と思われ、それがこの平均顧客像にも表れているように思う。つまり、ハウスメーカーの顧客対象にのらない30代がこの調査でははじかれていて、そういう30代が増えたから30代が減少したとも読める。
つまりは、より30代のローコスト志向が顕著になっているのではないか、という仮説も成り立つ、ということだ。
ただ、
また、昨年まで減少傾向が続いていた「建て替え」が2.8ポイント増加し、建て替え率は38.7%になった。という点は工務店にとっても追い風を感じるデータだろう。工務店の目指す方向性にもよるが、50代・60代、建て替え希望層をしっかりとらえることが、ローコスト・若年層特化工務店以外の工務店の場合、まず基本のように思う。