例えばシェアNO1。消費者は品質の比較が難しいとき、「品質がいいからこそ一番売れているのだろう」というイメージから、シェアNO1の製品を選ぶことが多い。だからこそTVCMなどでも「選ばれてNO1」などという言葉がよく使われるし、実際量販店の店頭などでも「一番売れているのはどれ?」などと聞いたりする。
シェアNO1は維持し続けるほど、「トップブランド」という強力なパワーをもつようになる。そうなるとさらに消費者から安定指名買いされるようになり、またいい人材を集めることができるようになり、融資も受けやすくなる。
これは家づくりの世界でも同じで、「シェアNO1」はやはり強い。積水ハウスを見るとそれは明らかだ。
ただし、シェアは自社が定義してアピールすることができる。一番簡単なのは、「地域シェア」NO1だ。その地域も自社で定義すればいい。「○○市NO1」でも「○○区NO1」、さらには「○○町NO1」でもいいのだ。
また、新たな市場・カテゴリーを自社でつくり、そこでのシェアNO1を目指すのも手だ。実際の例としては「都市型ログハウス」という市場を創造しそこでシェアNO1を続けるビッグフット(アールシーコア)がある。
さらには自社でアピールすることは難しいが、特定のカテゴリーにおけるイメージのシェアでNO1を目指す戦略もある。
例えば、「このへんで腕の立つ住宅屋だったらまずあそこだよね」と言われることを目指す。
違う切り口だと「このあたりだと、あの会社が真面目でいい会社だよね。社員さんが礼儀正しく挨拶してくれるし、地区のイベントにも貢献してくれるよね」みたいな世界もある。
要は、実績ではNO1ではないが、何かのイメージで一番に人の口にのぼる会社になれば、シェアNO1と同じくらい強い、ということだ。
そのためには、どこでNO1を目指すか、絞り込みを徹底する必要がある(地区にしろカテゴリーにしろ)。
(写真は隠れたトップシェア企業「島精機」のHP。和歌山市の総合メカトロニクス・メーカーで、手袋編機、横編機の分野で日本・世界ともにトップシェアを誇る)


