住宅専門紙「新建ハウジング」の発行人(社長)が、
住宅ビジネスのヒント・トピックをつづります。


2007年07月21日

デザインに凝ったウェブサイトほど実際は…

「デザインに凝ったウェブサイトほど予約率は低かった」,星野リゾート社長が講演[ITプロ]という記事から。

星野リゾートは従来から、旅行代理店経由の団体獲得に頼らず、ネットなど通じた個人顧客の獲得に力を入れてきた。施設の特色や顧客層、運営開始時期などが異なるため、ウェブサイトは施設ごとに別々に作っていた。
「よく調べると、施設によってウェブサイトのアクセス数や、予約に至る率にかなりばらつきがあることが分かってきた。ここも科学的にやらなければならないと思った。お客様は当社のウェブサイトを一目見て伝わるものがなければ、すぐにほかのホテル・旅館を探しに行ってしまう」
星野グループを率いる星野社長は、科学的な経営手法でホテル・旅館経営、そして再生に取り組む経営者として知られていて、インタビュー録などを読むと、なるほどと思うことも多い。星野リゾートというか星のやさんには好感を持っていて、というのも、人生の節目で一度お世話になったからなのだが、贔屓目を差し引いても共感できる部分が多い。

カイゼンのための調査でわかったのは
「利用者は、『ゆったりリラックス』などの文字情報はあまり見ておらず、画像を目で追っていることが分かった。特にアクセスマップが注目されていた」
ということ。これは工務店のホームページでも同じかもしれない。

こうした発見を基に92項目のチェックリストである「ユーザビリティーガイドライン」を作った。「写真が抽象的ではなく、何を写しているかすぐに分かるようになっている」「アクセスマップを分かりやすく表示している」などの項目を含む。
このガイドラインに沿って、各施設のウェブサイトを評価した。「デザインに凝ったウェブサイトほど点数が低かった。そういう施設では実際に予約率も低いことが分かった」
このユーザビリティーガイドラインはいいと思う。工務店のホームページ専用にこうしたガイドラインをつくり、診断したうえでリフォーム策をアドバイスする、もしくは新たに作成を請け負う、というビジネスはありだろう。

また、デザインに凝ったウェブサイトほど点数が低く、実際予約率も低かった、という発見については、一定規模以上のウェブサイトをもつ工務店経営者も一度わが身を振り返る必要があるのではないか。


「ユーザビリティーガイドライン」的なものは、製作会社の視点でもつくり手の視点でもだめで、見て欲しい人、つまりは理想の顧客の視点で考える必要がある。工務店版を本気でつくるとなると時間もお金もかかって大変だが、面白そうで、一度やってみたいな、とは思った。

ちなみに同社では
ウェブサイトを科学的に分析する手法を持つ企業を探し、ビービット(東京・港)というコンサルティング会社に行き当たった。「視線追跡」という手法を活用。利用者に視線を追うカメラを装着し、星野リゾートが運営する施設のウェブサイトを利用してもらう実験を重ねるなかで、多くのことを発見したという。
とのこと。


posted by miura at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュースクリップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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