住宅専門紙「新建ハウジング」の発行人(社長)が、
住宅ビジネスのヒント・トピックをつづります。


2014年04月06日

デザイナーの家具を大工がつくり工務店が届ける 「大工の手」

職人が手仕事でつくる道具を、デザイナーが計画して、工務店が四方良しの価格で顔の見える関係を結んだ住み手に手渡す。このプロセスすべてをできうる限り「誠実」に行う。
こんなものづくりに共感するプロが集まり、知恵としくみを共有、職人と手仕事の復権を目指す。
そんな手仕事のプラットフォームを目指す「わざわ座」が結成されました。発起人はデザイナーの小泉誠さん、工務店の相羽建設さんなど。

その第一弾プロジェクトが「大工の手」。
デザイナーが描いた図面にもとづいて、家を建てた大工が端材や古材で家具をつくり、その家の住み手に提供する。
これまでとは異なる顔の見えるルートで家具を上質な住み手に届ける、画期的なプロジェクトです。

大工の手.jpg


先日、立ち上げのその想いや活動をお聞きしようと、小泉誠さんにインタビューしてきました。
ほんの一部をご紹介します。

わざわ座トーク.jpg


三浦:モノの魅力とデザインの力は切り離せません。
デザイナーが設計し、大工がつくり、工務店が届ける、という「大工の手」における「分業」の意味と価値はここにあると感じました。

小泉:ものづくりには分業が不可欠だと思います。我々デザイナーは日々トレーニングをしています。
たとえば、デザインのヒントとなるコンテンツをどれだけ蓄積しているか、それをどう再編集するか、常に考えているのです。
トレーニングを積んでいない人がデザインしても良質なものはできません。

三浦:デザインのトレーニングを積んでいるデザイナーがデザインする。同様に、作るトレーニングを積んでいる大工が作り、売るトレーニングを積んでいる工務店が届ける。
これが合理的で、プロフェッショナルがつながって分業すればいい。
つながるためのプラットホームが「わざわ座」ですね。

小泉:第一弾の「大工の手」の家具は、使いやすさだけでなく作りやすさも考えてデザインしました。
大工が自分の技術と道具でつくれるようにしています。

三浦:家具メーカーとの仕事よりデザイン上の制約が多かったのではないでしょうか。

小泉:制約があったほうがユニークなものができます。合気道と同じですよ。
相手の力が強いほうが、それを上手く利用すると遠くに投げられます(笑)。


他にもたくさん腑に落ちるお話をお聞き出来ました。
一部は「わざわ座」の冊子でも紹介されます。

4月18日、19日に実際の家具が見れるお披露目会が。19日には小泉誠さんのトークも。関心を持った方にはいい機会だと思います。
詳しくはこちらから。

小泉さんによる紹介文はこちら
posted by miura at 22:17| 住宅ビジネスのヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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