石垣市元名蔵の7万9858平方メートル(約8ヘクタール)の土地で宅地開発が計画されていることが9日わかった。獅子森の後背地の高台に130戸の分譲住宅を建設する計画で650人の入居を見込んでいる。開発地の近隣住民の一部が同日、山の切り崩しにより土砂災害や名蔵湾への赤土流出などを懸念し、災害や環境への影響がないとの調査報告が出るまで「開発許可を出さないよう」大浜長照市長に要望書を提出した。新建ハウジングでも、今後団塊世代の「移動」に住宅産業にとっての機会がある、ロケーションのいいエリアでの田舎暮らし・二地域居住にも一定のニーズがある―と指摘している。実際、沖縄エリアなどはすでにその動きが活発化している。だがその一方で、そのビジネス展開の過程、さらには暮らしの過程で地域との摩擦や理想とのギャップが生じる場合がある。このことを心に留めておく必要があるだろう。
事業説明書によると、計画地は獅子森東の最高標高58メートルから最低標高7メートルの傾斜地(原野や山林など)。近隣住民によると、山を2つ切り崩すことになるという。同社では「宅盤をひな壇状に配置し極力土の搬入・搬出のないように計画」。切土量は10万7667立方メートル、盛土量は11万3499立方メートルを予定している。開発する側としてはこれまで以上に環境対策・景観対策を重視することはもちろん、地域の人の理解を得る必要がある。そうでなければ入居者と地域住人との摩擦を生み、結局は価値を落としてしまう。
施工に当たっては▽石垣市自然環境保全条例を順守し、自然環境の保全に努める▽景観形成については市の条例を順守するとともに指導に従うとしている。
地域住民と移住者がどう融和していくか、今後人気のエリアほど課題になりそうだ。また移住者も、長期的な視野をもって移住することが求められる。人間関係はもちろんのこと、病気になったとき弱ったとき、パートナーが亡くなったときどうするか―などなども考えておくべきことは多いように思う。




