住宅専門紙「新建ハウジング」の発行人(社長)が、
住宅ビジネスのヒント・トピックをつづります。


2011年03月11日

改めて「知りながら害をなすな」

サッシの性能不足問題、やはり大手全社、約3万棟にまで広がりました。

協会を通すという認定手法の是非、さらにはそもそもの防火規制の在り方まで議論すべきだと思いますが、ここではこんな事件がおきたときにいつも思い出すドラッカーの「知りながら害をなすな」という言葉を改めて記したいと思います。

「知りながら害をなすな」

プロフェッショナルの責任は、すでに2500年前、ギリシャの名医ヒポクラテスの誓いのなかにはっきり表現されている―「知りながら害をなすな」。(中略)

プロの倫理の基本、すなわち公的倫理の基本が、「知りながら害をなすな」である。

たとえば、自らの企業が社会に与えた影響について、業界で不評を買うとの理由から、適切な解決策を検討せず、実行もしないマネジメントは、知りながら害をなしていることになる。知りながらガン細胞の増殖を助長している。

すでに述べているように、そのようなマネジメントは愚かというべきである。

なぜならば、そのような態度は、結局のところ、一時の気まずさなどよりもはるかに、自らの企業や産業を傷つけることになるからである。

それだけではない。そのような態度は、プロの倫理にはなはだしく反している。
[マネジメント]

「真摯さ」の基本はここにある、ともドラッカーは説いています。


業界の利益と生活者の利益が相反するときは、生活者の利益を優先する。きれいごとのようですが、そうなのだと思います。

ドラッカーも指摘しているとおり、「知りながら害をなす」状況を続けていればいるほど、発覚した際にかえって大きなダメージを負うことになります。企業の不祥事や最近の政治を見ていてもそのとおりになっています。


逆に、生活者の利益と相反している業界の常識を覆していくことは、大変ではありますが、ビジネス的には大きなチャンスがあります。いまはそんな「よりよい社会」を目指す企業が「応援される」時代で、以前よりもこのチャンスを生かしやすくなっていると感じます。


以前書いた記事も貼っておきます。
うしろめたい仕事はしない


posted by miura at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅ビジネスのヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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