住宅専門紙「新建ハウジング」の発行人(社長)が、
住宅ビジネスのヒント・トピックをつづります。


2011年03月07日

新しい住宅のスタンダード、「型」の可能性

新しい住宅のスタンダード。

ここに可能性を見ています。というか、今それが必要だと思っています。

家の設計、つくりようはもちろん、売り方、守り方。新しい「型」(かた)をつくることはできる、つくるべきときと思っているのです。


それは奇抜な家や奇抜な売り方である必要はない、というかあるべきではない。今の家づくりや売り方の歪みや無理・無駄・無茶な部分を強制し、生活者がすうっと受け入れることができる、いいなと思える、そんな上質でシンプルで合理的な「型」が必要だと思います。


僕のイメージを、えいやで言ってしまうと、米国に近いかもしれません。

米国ではお金にゆとりがある人か建築好きな人だけが新築注文住宅を選び、残りの人は分譲住宅か中古住宅を選ぶ。

こちらはいくつかの様式はあれスタンダード化されているので、誰でもどれかを受け入れることができ、それゆえ市場流通性もある。

スタンダード化されていても、空間を改修やDIYで自分好みにする、家具やインテリアを自分好みにすることで、自分らしく楽しく豊かに住まうことができる。

工法もツーバイフォーで標準化されているので、建築コスト・維持コストが安く済み、分譲という売り方とあいまって低価格で提供できる。


もちろん日本で全部そのままというのは無理にしても、もうこうした「合理的」な住宅のあり方を目指すべきときではないかな、と思っているのです。

そして今の若い層は(啓発・教育さえすれば)こんなあり方を受け入れるのではないか。(モデルや仲間が見つかれば)家に手を加え、自分なりに楽しく住み暮らすのではないか。

最近の若年層の企画住宅や分譲住宅、中古住宅、そしてホームセンターなどに対する反応を見ていると、業界が変われば市場は意外と抵抗なく変わるんじゃないか、そんな予感がしてきます。


posted by miura at 07:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 住宅ビジネスのヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご意見、一理ありと考えます。
マンション建築はその域になっているのではないかと‥
戸建は、まだまだですね
ご意見のもう一つの視点は、土地の問題とおもいます
「都市の計画」限りなく小さな土地面積に分割された者に、
建ぺい率いっぱいの家、都市部のミニ開発分譲が、流通業者である不動産業者主体の現状を、いかに打破するか。
大きなポイントではないでしょうか
あきらめているわけではなく、工務店主体の動きをして行こうと考える工務店はいます
建ぺい率をあえて低くし小さな家で生活する空間に余裕を持家に価値を感じる余裕を日本人が持てるか?
日本人の心の余裕が必要かもしれません。
課題は山積みであるが、目指すところではあると私も考えます



Posted by 松塲謙一 at 2011年03月07日 08:04
次世代を勝ち抜く工務店が最低持っていなくてはならない力は『つくる力』『伝える力』『育てる力』『守る力』の4つだと思います。この力をバランスよく持ち、どれかを突出させ特長にする事が組織力です。
その中から、スタンダードな、あるいはアノニマスなStyleが生まれ『型』に昇華されて行くと思います。
いずれにしても、つくり方ではなく暮らし方、工務店から住まい手にイニシアチブは移動して行くでしょう。
戦略的には、『暮らしのカリスマ』を育成して行く事ですね。
Posted by 迎川利夫 at 2011年03月07日 10:17
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