行く先々でたくさんの方にお会いしますが、結局は「やるか、やらないか」というシンプルなところが色んな面で「差」となって出てきているように感じます。
ただ、工務店の若手・次世代経営者などは「やりたい」と思っていても、先代が障壁となって「やれない」というケースもあるようで、それで「腐っている」ケースもみられます。
これは、現状も気持ちもよくわかりますが、「もったいない」と思います。結局乗り越えるしかない。どこかで「親父越え」をしないといけなくて、色んな経営者の物語を読んでも「息子が猟銃をつきつけて親父に引退を迫った」といった極端な例をはじめ、苦悩を経て乗り越えています。
ただ、「草食化」している若手・次世代経営者も少なくないとみていて、この「儀式」をできるかなあ、と思っています。
さらに難しいのは、親族以外に継承する中小企業です。「先代越え」をやることなくすうっとスムーズに「禅譲」してしまうと、経営者としてのアイデンティティが確立できないことがある。
「越える」というプロセスを通じて、人はアイデンティティを確立していくのだと思います。創業者は強力なエゴと表裏一体のアイデンティティをもっているのでいいのですが、「越える」→「アイデンティティの確立」というプロセスなしに経営をしていも、いずれしんどくなる。
悩ましいところです。
よくわかります。
当方も、先代が代を譲らず、昔ながらのやりかたを繰り返した結果、仕事が取れずジリ貧。
それでも、引退しない、やり方を変えないので、職方を食わすため、仕方なく、会社を出て、新会社設立した経緯があります。
ウチだけかと思ったら、他社さんでもあるんですね。
昔ながらのやり方で仕事が取れるのならいいんですが、ダメでも繰り返す。意見を言うと「おれの会社だ。」を繰り返す。
結局、会社全体が腐っていく、社員のやる気がなくなっていく・・・。
工務店に限らず、こういった傾向、「昔成功した偉大な先代」がいる会社ではどの業界でもありそうですね。
新会社設立ですか・・・多くはありませんが、取材先でもぽつぽつ耳にします。
親子の確執で一番の問題点は、社員のやるきがそがれること、それが顧客にも伝わることだと思います。
どうしても解決できないなら、分離というのもありかもしれません。
今後ともよろしくお願いします。