住宅専門紙「新建ハウジング」の発行人(社長)が、
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2008年07月07日

超長期住宅先導的モデル事業 第1回募集 評価結果公表

業界で注目を集めていた大型補助事業「超長期住宅先導的モデル事業」の第1回提案募集の結果が発表されました。

結果の詳細はこちら

とりあえずのポイントは以下の通り。


1 最終的に603件の応募から40件を採択。少ない印象。「先導的」の解釈が難しいが、ここが採択の境界線となった

2 総評によると、先導性については「新しい技術の導入だけでなく、在来の技術であるがその適用方法、組み合わせ方やシステムに革新性がある」点を評価したとのこと。で、「今回の提案については、最近の新しい技術を導入する提案が多く、後者の提案が少なかった」とする。

3 ハードの長持ちに加え、「長持ちさせるに値する住宅」「持続可能な住環境の形成」「社会資産となる」という観点の提案を盛り込んだものが高く評価された模様

4 とくに「一者では対応が難しい維持管理の支援体制を用意するなど、共同で提案を行うことにより、全体への波及性が高いと見込まれるものは優位に評価した。今後、このような積極的な提案を期待したい」という。2回目以降の募集では勘案したい

5 工務店ネットワークの提案は軒並み不採択となった。全国ネットで採択されたのは全建連とHABITA(ハビタ)、エヌ・シー・エヌ関連のコンソーシアムぐらい。地方行政の提案も不採択が多かった(維持流通ではNPO法人住宅長期保証支援センター、SAREXなどが採択された)

6 残念ながら、地域工務店の提案も軒並み不採択となった。採択されたのは、ざっくり言うと、地域材にからめた提案をしたところか、メンテナンスを重視した提案を行ったところ、伝統建築の長期利用を提案したところ。一方、大手ハウスメーカーは軒並み採択された。今後提案内容は吟味してみたい

7 地域工務店、工務店ネットワークは、第2回目の募集でリベンジしたい。とくに鍵を握るのはハードの部分よりもソフトの部分。町並みづくり、維持保全、流通にまで踏み込んだモデルの検討が必要だろう。
posted by miura at 16:52| Comment(2) | TrackBack(0) | ニュースクリップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
超長期住宅先導的モデル事業の選定結果から、少々感じたことを書き込みます。
先日来の新聞から、教員汚職がスキャンダルなニュースとして報道されております。人脈と商品券が悪しき慣習となっているようですが…?
実は、某社の会員募集の講習会に参加しました折、某社社長の国交省との人脈によって、必ず補助金が受けられる…と、強調した説明を受けました。
現実に、柱を太くして、鋳物製の金物を使った程度の技術で、認定が受かっております。これって教員汚職のパターンが潜んでいるような…!?
130億円もの税金が使われる現実から、このような異臭がするような選定結果は、かなりの疑惑を感じます。
次回の募集要項には、人脈欄を付け加えた方が公正な審議になるのでは…? と思った次第です。

Posted by 北辰住宅技研梶@飯塚敏夫 at 2008年07月11日 11:52
飯塚さま、コメントありがとうございます。このお話が講習会の話は嘆かわしいことです。今回は評価を行ったのは建築研究所が事務局となった評価委員会で、手心など加える余地など無いと信じたいところです。今回は工務店、工務店ネットワークの提案が軒並み落選しました。ぜひ次回リベンジを果たしていただきたいと思いますし、選考についても冷静に見つめたいと考えています。
Posted by 三浦 at 2008年07月17日 07:40
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